パン屋

物販用の自販機があれば、営業時間外にも商品を売ることができるので、フードロスを削減できたり、他店との差別化ができたりとメリットもたくさん。

そこで、これから物販用の自販機の導入を検討されているパン屋を営むオーナーさんに向け、既に自販機を導入している事例をご紹介します。

アイデアが光る！
パン屋さん自販機事例

パンは固形で販売できるため、自販機との親和性も高そうな気がします。では、一体どのようなパンが売られているのか、具体例を見ていきましょう。

bordstation設置のパンの自販機！
営業時間外の販売と認知度向上へ

画像引用元：bordstation公式HP（https://bordstation.jp/news/result/20221011/2901/）

京都の東寺近くにあるパン屋さん「KANOA bakery」での導入事例。バゲット系を中心にオーナーのこだわりが詰まったパンが並んでいます。代表の江原さんは、営業時間外でもパンを楽しんでもらいたいという願いから、近隣のパーキングにボードステーションを設置。これにより、営業時間外の販売、お店の認知度向上も図りました。こちらの自販機を設置した企業はbordstationです。

自動販売機JP設置のパンの自販機！
駅構内で便利に利用可能！

画像引用元：自動販売機JP公式HP（hhttps://jidohanbaiki.jp/case/jirei-040/）

株式会社山森製パンでの導入事例。 JR北海道の花咲線根室駅に、地元の名物パンを販売する自動販売機が設置されました。山森製パンは地元の根室市民から長年愛されてきたパン製造・販売業者で、特に「カステラサンド」が有名です。駅構内にあるため、ちょっとした空腹時や帰宅前、お弁当を忘れたときなどに便利に利用できます。こちらの自販機を設置した企業は自動販売機JPです。

芝江産業株式会社設置のパンの自動販売機！
キャッシュレス決済に対応

画像引用元：芝江産業株式会社公式HP（https://shibakou.co.jp/achievement/014/）

神奈川県横浜市にある「Bakery COPPET 長津田店」での導入事例。商品は定期的に変わるため、さまざまなパンを味わうことができます。また、キャッシュレス決済にも対応しています。こちらの自販機を設置したメーカーは芝江産業株式会社です。

パン屋集客のための
ポイントとは？

パン屋の集客を考えるには、自店の強みを活かした「ブランディング」を考え、場所と客層に合わせたラインナップを揃えることが大切です。利用するのが学生さんなのか、会社員の方なのか、ファミリー層なのかによっても求められるパンのニーズは変化するので、まずは客層を確認してみましょう。

店舗の入りやすさ、
雰囲気づくりを工夫する

パン屋さんの場合、新規顧客を獲得するための重要なポイントが「雰囲気づくり」。奥まったこぢんまりとしたお店はやや入りにくい印象を受けるので、オープンキッチンにする、入り口の入りやすさを確認するなど工夫しましょう。

チラシやSNSなどを活用し、宣伝を行う

次に、宣伝はチラシやSNSなどを活用するのがおすすめ。チラシは地域の人々にとって親しみやすいお店となるために有効ですし、SNSは逆に上手くいけば遠方からもお客様を呼び込むきっかけになります。特にInstagramは写真投稿がメインですから、撮り方を工夫し、オシャレで気になるお店を演出してみてください。Twitterなどで焼き立て時間を告知するのも効果的です。

口コミ評価をアップさせるための
努力を行う

Googleをはじめ、口コミ評価を重視する人も多いもの。そこで、来店促進につなげるためにも接客や品質の向上、環境づくりを常に努力することが大切です。口コミはおおむね「味」と「接客」、「雰囲気」で決まりますから、マイナスな意見を防ぐにはどうすれば良いか、を考えてみると良いでしょう。

ホームページを作成する

SNSをやっていればホームページまでは不要、と思われるかもしれませんが、公式HPも意外と注目されています。特にお店の外観や中の雰囲気、定番メニューなどはHPの方がひと通り確認しやすいので、まずは業者などに依頼し、魅力的なページの作成を行いましょう。

パンを取り巻く市場について

パン屋さんは一般的に食品製造業の中でも原価が低く、利益率が高い業界だと言われています。数年前から高級食パンブームが訪れていることからも、その安定した需要が窺えるでしょう。実際、調理せず気軽に食べられるのを理由として「お米よりパン」派の人も増えているようです。

しかし、いっぽうでパン屋市場は「競争率が激しい」のも特徴。いかに主食として需要があり、かつ利益率が高くても、街には様々なパン屋さんが溢れています。スーパーやコンビニなどでも購入可能なため、店舗のブランディングが上手くいかないと独自性を発揮できず、客足が伸びません。

また、パン屋さんは業務用オーブンや発酵の機械、大型の冷蔵庫や冷凍庫などの導入が必要なので、開業資金が比較的高いとも言われています。パンが美味しくても思うように宣伝できなければ売れませんし、マーケティングはしっかりしていてもパンの味が他と差別化されていなければ集客が見込めないため、パンを作るスキルと経営スキルの両方が求められるのも難しい部分です。

自販機でパンを販売することで解決できること

そんな中、自販機でパンを販売することはどのようなメリットにつながるのか？というと、以下のような長所が挙げられます。

• 人手不足を解消できる
• 非接触販売が可能なため、衛生的
• 効果的なフードロス対策が可能
• 店舗以外の場所にも出店しやすい
• 24時間販売できる

パン屋さんは前述した通り、利益率が高い分初期コストや人件費などが嵩みがちな面もあります。食品を扱う以上はフードロスの問題もつきものですが、自販機はこういった課題を解消した上で、24時間販売が可能になるのが利点と言えるでしょう。

閉店後や店休日にもお店のパンを食べてもらえる可能性が高まりますから、口コミが広まる確率もアップ。デザインや機能にこだわれば、他店舗との差別化も見込めるはずです。