新たな販路として物販用の自動販売機の導入に迷っている事業者のみなさんにとって、実際にオリジナル自販機を導入した店舗のリアルな声が気になるところですよね。本当に売り上げにつながるのだろうか、かえって余計な仕事が増えるのではないかと不安を感じる人もいると思います。
そこでこの特集では、実際に自社専用のオリジナル自販機による物販で手ごたえを感じているという、さつまいも専門店「ひらぎさんのおいも」の経営者・平城(ひらぎ)勝太氏にインタビュー取材を敢行!
テレビ取材を何度も受けたことがある福岡で人気のお店がなぜ、自動販売機を活用することになったのか。その理由やお店のこだわり、自動販売機導入後の変化などについて語っていただきました。
「単にモノを販売するだけではなく、おいもを仕入れるときに農家さんから聞いた想いなども届けたい」と語る平城 勝太氏。様々な地域から、その時期に合わせて美味しいさつまいもを仕入れ、自身の目と舌で味を確かめながら、さつまいもスイーツを製造販売する店舗「ひらぎさんのおいも」を経営。また「もっと多くの人においもの美味しさを伝えたい」ことから、移動販売にも力を入れている。
夫婦でフードトラックと店舗の両方をやっているので、どうしても「不定休」で経営せざるを得ませんでした。あるときお客様から「この前来たけれど、お店が休みで残念だった」というお声をいただいたのですが、じつはそのタイミングで、bordstationという自動販売機の会社さんからご提案をいただいたんです。
店舗がお休みの日や営業時間外でも、お客様に商品を提供できるという点に心が動かされました。
もともと自分は全国の国道沿いなどにあったレトロな自販機が好きで、よく出先で買って食べていたので、自分の商品を買ってくれるお客様を想像してワクワクした、というのも理由のひとつです。
わたしたちは単にモノを販売しているだけではなくて、おいもを仕入れるときに農家さんの想いなどを聞き、それをお客様へ伝えるようにしています。
さつまいもを作っている生産者さんとお客様をつなげているのは、わたしたち。商品を売るのではなく、人と人とのつながり、コミュニケーションの一環として、商品を提供しています。
自販機の場合は直接コミュニケーションできるわけではありませんが、単にいつでも商品が提供できるという利便性だけでなく、「おいしいさつまいもとの出会い」をひとりでも多くの人に体験してもらうためのツールになればと考えています。
bordstationさんの自販機は、オリジナルのデザインで目を引きますし、お客様が思わず写真を撮りたくなるような、フォトスポットにもなっています。味覚的にも視覚的にもびっくりするような、楽しい体験をしていただきたい。
その楽しい体験、おいしい体験があるからこそ、リピートで購入してくださっているのではないかと思っています。
たとえばパッケージはできるだけ燃えるゴミで捨てられるものにして、食べ終わったあとの容器が邪魔にならないようにしたり、店舗では販売していないクレープは、紙袋に商品と一緒におしぼりを入れたりしています。
手が汚れる不快感とか、ごみの分別を意識させてしまうと、せっかくのおいしい、楽しい体験が目減りしてしまうのではないかと思うのです。パッケージがかわいいとか、デザインなどに気をとられがちですが、手が汚れないなどの工夫も大事。
お客様の中に「おいしかったね」という体験だけが残ってくれればいいな、と思っています。
店舗のあるエリア(福岡市東区雁ノ巣)はツーリングスポットなので、バイクや車などで訪れる方も多いようです。デザインを施した自販機は目立って看板代わりにもなっていて、近くのバス停でバス待ちをしている人たちにもご購入いただいています。
また店舗商品を購入されたお客様が、自販機でしか販売していないクレープをついで買いしていかれることもよくあります。
さらに夜は、自販機で売っていることがわかるようにのぼり旗を設置しています。営業後に自販機の前に人が集まっていることがあるので、自販機を見つけてわざわざ買いにきてくださっているんだなって、うれしくなります。
bordstationさんの自販機は、オリジナルで5面にデザインを施すことができます。背面には焼き芋をドーンと載せ、やきいも専門店であることをアピールしました。それと、バイクのイラストと我が家で飼っている猫ちゃんの足型のイラストが気に入っています。
側面には、写真を撮ってSNSに投稿できるようにフォトスポットを設けました。自販機の上面にGoogleアースでわかるようなデザインを施している点は、こだわりというか面白いと思っておねがいしました。
店舗のほか、遠方でお店にいけないという方に向け、夏祭りや老人ホームまで出向いてフードカーで商品を販売しているのですが、そんなときに「自販機でいつも買ってます!」というお声をいただくことが多いですね。
さらに商品についての感想をいただく機会が増え、店舗には店舗の、自販機には自販機に合わせた製造方法を考え、よりおいしいものを提供するための改善につなげることができています。
福岡のみなさまにご愛顧いただけるようになって、多い日には1日200本以上のおいもがフードトラックでも売れるようになりました。感謝しております。
そして自動販売機を導入してから、わたしたちの働き方も変わりました。不定休だった営業スタイルに定休日を設け、営業時間も短縮。その分、さらにおいしいおいも商品の開発に時間を割くこともできます。
これからもフードトラック、店舗、自動販売機それぞれの良さを活用しながら、より多くのお客様に「ひらぎさんのおいも」を食べていただけるよう展開していけたら…と考えています。
福岡市東区にあるさつまいも専門店「ひらぎさんのおいも」。
焼き芋だけではなく、焼きいもシェイク(いもチップス付き)、おいもチップス、プリン、シュークリーム、モンブラン、スイートポテトなど30種類のおいもスイーツを開発販売しています。
詳しい商品情報や営業情報は ひらぎさんのおいものInstagram をチェック。
店舗名 | ひらぎさんのおいも |
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所在地 | 福岡県福岡市東区雁の巣2-13-14 |
アクセス | JR香椎線 雁ノ巣駅より徒歩5分 |
営業時間 | 12:00~19:00 |
定休日 | 火曜日 |
「ひらぎさんのおいも」で設置するのはbordstationの自販機。
飲料と一緒に4種のおいもクレープとおいもチップスを販売できる併売機です。
この併用機、飲料と食品、物販など様々な商品を販売でき、常温、保冷、保温の3つの温度管理ができるのが特徴。
bordstationでは、このほかにもボトルタイプの物販類の販売ができる自販機、食品や物販など多種目の販売ができる自販機、冷凍食品が販売できる自販機など、販売したい商品に応じて自販機を選ぶことができます。
またbordstationの自販機の魅力は、オリジナルデザインが施せること。
お店の雰囲気をそのままに、看板としての役割を果たしつつ、自販機を通してお客様にどんな体験をしていただくか、bordstationならそれを踏まえた提案もしてくれます。
お金を払えば、なんでも手に入る時代。もう商品を売れば良いという時代は終わりを迎え、消費者にどんな体験をしてもらうか、商品を通じてどんな気持ちになってもらうかが注目される時代になってきました。
新たな価値としての「体験」をお客様へ提供するため、bordstationのオリジナル自販機について、問い合わせしてみてはいかがでしょうか?
企業名 | 株式会社MJE |
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所在地 | 大阪府大阪市中央区久太郎町4-1-3 大阪センタービル6F |
営業時間 | 平日10:00~18:00 |
休業日 | 土曜・日曜・祝日、その他休業日あり |
電話番号 | 0120-984-742 |
公式サイト | https://bordstation.jp/ |